ブランド力とは何か?ブランド力を向上させる方法と企業事例を紹介
ブランドコンサルタント・中江 翔吾
「ブランド力って何?」
「ブランド力が高い企業の事例を知りたい!」
「ブランド力の高め方を知りたい!」
ブランド力は
商品・サービスの価値を増減させる目に見えないモノ
という非常に抽象的な概念ですが、このブランド力を高めていくことができれば
- 高単価でも競合が増えても選ばれ続ける
- 新規集客に困らなくなる
- 競合他社と明確な差別化ができるようになる
- 新規顧客がリピートし続けてくれる
- 口コミが広がり、新規顧客の獲得コストが下がる
という状態を作り出せるので、ビジネスで非常に有利になることができます。
今回の記事では、そんなブランド力についてお伝えしていきたいと思います。
この記事を読んでいただければ、ブランド力に関する基礎的な知識や具体的な事例だけでなく、具体的にどうブランド力を高めていけばいいのかまでが分かるようになっています。
ぜひ、最後までお読みください!
1.ブランド力とは
まずは、ブランド力とは何か?について解説していきたいと思います。
1-1.ブランド力の意味
「ブランド」には不思議な力があります。
以前、とある動画で本物の革職人の方にエルメスで45万円の価格で販売されているカバンの製造原価を計算するという企画がありました。
- 材料費
- 職人の工賃
などを計算したところ、製造原価は「2万1663円」と算出されました。
この製造原価の真偽はわかりませんが、エルメスの鞄はその製造原価の何倍もの価格でも飛ぶように売れているという事実は間違いありません。
恐らく、他の無名のカバンメーカーがエルメスと全く同じ
- 材料
- 製造工程
- 頑丈さ
- デザイン
で販売していたとしても、同じ価格で売れないことは明白です。
消費者は「エルメス」というブランドに価値を感じ
エルメスだから
買っているのです。
実は、この商品・サービスの価値を増減させる目に見えないモノこそがブランド力の正体です。
つまり、全く同じ内容の商品・サービスがあったとしても、ブランド力がある方が価値は高いと判断され、高単価でも競合が多くても選ばれ続けるようになるというわけです。
表で表現するのであれば、こうなります。
同じ
- 材料
- 製造工程
- 頑丈さ
- デザイン
であったとしても、エルメスの場合はブランド力が付加されているので、価値は高く、値段が高くても売れるという訳です。
ブランド力は無形の資産のようなプラスの働きをする一方で、無形の負債のようなマイナスとして働く場合もあります。
例えば、ステーキレストランを経営していて、調理スタッフの衛生管理の問題で食中毒が発生し、体調不良者が続出。
社長は悪びれる様子もなく、この食中毒の事件を隠蔽しようと、店舗休業の理由を「メンテナンス」とし、SNSでは大炎上し、テレビでも取り上げられ、全国的なニュースになったとします。
すると、このステーキレストランはどうなるのか?
この後に業務内容やフローを改善しても消費者の脳裏には
この店は食中毒事件を起こしたステーキレストラン
という印象がこびりついてしまっているので、どれだけステーキが美味しくて、安全でも選ばれる可能性というのは低くなります。
不祥事などをきっかけにブランドイメージが低下してしまうことで、ブランド力が低くなってしまうこともあり得るということです。
1-2.ブランド力の構成要素
では、次にブランド力を構成する要素について解説をしていきたいと思います。
ブランド力は大きく分けて
- 認知度
- ブランドイメージ
- 知覚品質
- ブランドロイヤルティ
- 独自技術やノウハウ
- 組織力
の6つの構成要素で成り立っています。
1-2-1.認知度
まずは、認知度について。
これは「ブランドの存在と名前がどれだけ多くの人に認知されているのか?」という度合いのことです。
これまでに全く聞いたことがないブランド名なのか、日本中の誰もが知っているくらい有名なブランド名なのか、どちらの方が購入に繋がりやすいのかは言うまでもありません。
全く無名のブランドの商品はどれだけ実際の品質が高くても
本当に買って大丈夫かな?損はないかな?
と不安になります。
一方で、認知度が高ければ
これだけ有名なブランドの商品なら大丈夫
という安心感が生まれやすくなります。
名前の認知がある方が、商品・サービスの購入に繋がりやすくなるという観点から、認知度はブランド力の一要素となります。
1-2-2.ブランドの連想
ブランドの連想とは、ブランドに対するイメージのことで、これは
- 宣伝広告
- 商品・サービスの体験
などを通じて形成されます。
ブランドイメージは、知覚品質のような、単純な商品・サービスの品質の良し悪しというよりも
○○といえば、××
という価値の方向性です。
今の時代はどんな業種業界であっても、商品・サービスが溢れている選択肢が溢れている時代です。
選択肢が溢れるようになると、見込み客は様々な選択肢を比較検討しするようになるので
このブランドはどんな○○なのか?
という価値の方向性を探そうとします。
例えば、美容院であれば「どんな美容院なのか?」という情報を読み取ろうとするということです。
そんな時に
プロの美容師が確かな技術を持って、カットやパーマをしてくれる
という何の特徴もない「普通の美容院」では選ばれません。
「プロの美容師が確かな技術を持って、カットやパーマをしてくれる」という価値はどこの美容院でも提供できるからです。
市場において特別な価値を持たないということは、選ばれないのか、価格競争に巻き込まれていきます。
一方で選ばれるのは価値の方向性が明確な
- 10分1000円でカットだけを行う美容院
- メイドの女性がカットしてくれる美容院
- 人体を害する化学薬品を一切使わない自然派美容院
- 30代以上の大人紳士のためのメンズ美容院
といったような美容院です。
こうした価値の方向性を明確に打ち出し、ブランドイメージを想起させられるようになると、市場に溢れる「普通の美容院」から抜け出すことができ、高単価でも選ばれるようになっていきます。
そういった意味でも、ブランドの連想もブランド力の1要素となります。
1-2-3.知覚品質
次に「知覚品質」について。
品質が高いことは顧客から選ばれるために重要である
ということは誰もが理解できると思いますが、この品質には
- 実体品質
- 知覚品質
の2種類があります。
実体品質とは、商品・サービスそのものの品質のことで、実際に商品・サービスを体験することによって実感できる「品質」のことです。
一般的に「品質」と認知されているものが「実体品質」にあたります。
一方で、「知覚品質」というのは購入前に見込み客がイメージとして抱く品質のことです。
当然ですが、まだその商品・サービスを体験したことがない人は「実体品質」を正確に掴むことはできません。
なので、見込み客はウェブサイトや広告などの宣伝活動を見た上で、その商品・サービスの「実体品質」を測ろうとします。
その時に感じられる品質が「知覚品質」です。
当然ですが、「知覚品質」が高ければ高いほど
この商品・サービスは買った方が良い
という判断がされやすくなるので、購入に繋がりやすくなります。
「実体品質」が同じであれば、「知覚品質」が高い方が選ばれやすくなるので、この「知覚品質」もブランド力の1要素となります。
1-2-4.ブランドロイヤルティ
続いて「ブランドロイヤルティ」について。
ブランドロイヤルティとは、既存顧客の忠誠度のことで、これが高いほど
- リピート
- 口コミ
に繋がりやすくなります。
このブランドロイヤルティは、購入した商品・サービスの体験が価値が高いものであればあるほど高くなります。
商品・サービスを購入して、満足・感動した顧客は
このブランドの商品・サービスを選べば間違いない
と思うようになるので、自然と商品選択の際に有利になる場合が多いです。
例えば、Mac Bookを買って、その品質に感動したユーザーは、スマートフォンを選ぶ際にもiPhoneを購入したくなるというようなイメージです。
ブランドロイヤルティが高いことはそれだけ商品選択の際に有利になることを意味するので、これもブランド力の1構成要素となります。
1-2-5.独自技術やノウハウ
「独自技術やノウハウ」はそのブランドしか所有していないモノになるので、これを持っているだけでその市場における唯一無二の価値を持つことになります。
また、この「独自技術やノウハウ」を開発するだけでなく、特許登録をしておけば、法律的にも保護されるので、商品選択の際にも有利なポジションを築くことができます。
例えば、iPhoneでは「スライド式ロック解除」が特許として登録されています。
1-2-6.組織力
また、最後に重要であり、最もブランド力の土台になるのが「組織力」です。
これは一言で言うのであれば、そのブランドに関わるメンバー一人一人の熱量です。
どれだけ
- 認知度
- ブランドイメージ
- 知覚品質
- ブランドロイヤルティ
- 独自技術やノウハウ
を強化しようとしても、組織に所属しているメンバーが死んだ魚のような目をして働いているのではブランドなんてできません。
なので、ブランド力を向上させたいのであれば、どんな人が入っても意欲や働きがいを実感できる組織体制の構築が必要になってきます。
1-3.ブランド力を向上させるメリット
ブランド力を向上させるメリットには
- 競争優位性を与える
- 購買決定の確信に有利な影響を与える
- 相場より高単価でも選ばれ、利益率がアップする
- 既存顧客から選ばれ続ける
- 関連分野を中心に、ブランドを拡張させることができる
という5つがあります。
1-3-1.競争優位性を与える
まず1つ目のメリットが「競争優位性を与える」です。
商品・サービスの選択の際に、見込み客は単純な「商品・サービスそのものの価値」を比較しているのではなく、目に見えない「ブランド力」も総合した上で商品・サービスの購入を決断します。
たとえ同じ
- 材料
- 製造工程
- 頑丈さ
- デザイン
であったとしても、無名のブランドのバッグよりエルメスのバッグが選ばれるのは、エルメスに圧倒的なブランド力があるからです。
「商品・サービスそのものの価値」がほとんど同じであれば、ブランド力がある方が選ばれるという観点からも、ブランド力はその市場における競争優位性を与えます。
1-3-2.購買決定の確信に有利な影響を与える
ブランド力を高める2つ目のメリットが「購買決定の確信に有利な影響を与える」ということです。
見込み客は
- 価格
- 機能
- 特徴
- 耐久性
- 使いやすさ
- デザイン
など、様々な観点から商品・サービスを比較して最終的な購入の決定をしていきますが、今ではどんな業界の市場も成熟しており、基本的な商品・サービスの質は高いので、
どのブランドを選択しようか
と迷うことは多々あります。
そんな時も「ブランド力」が最後の決め手になりやすいです。
例えば、掃除機を買う際に、2つのブランドで迷ったとします。
この2つのブランドの価格やスペックやデザイン的な好みもほとんど同じの場合、
- 認知度
- ブランドイメージ
- 知覚品質
- ブランドロイヤルティ
- 独自技術やノウハウ
というブランド力も踏まえた上で購入の決定がなされます。
例えば、一方がTVCMなどで何度も見たことがある
吸引力が落ちないサイクロンジェット式
という独自技術を持つダイソンの掃除機であれば、顧客はダイソンを選びやすくなります。
スペックがほとんど同じであれば、ブランド力が高い方が選ばれるというわけです。
1-3-3.相場より高単価でも選ばれ、利益率がアップする
ブランド力を高める3つ目のメリットは「相場より高単価でも選ばれ、利益率もアップする」ということです。
ブランド力が高いとは、市場において希少価値が高く
他に変えが効かない
と多くの見込み客から思われている状態だということです。
「他には替えが効かない」のであれば、高単価であっても選ばれるようになります。
例えば、私のクライアントの小顔矯正サロンは相場の3倍以上の価格設定でも常に予約で埋まっているという状態を継続しています。
相場より高単価でも選ばれるようになると、必然的に利益率もアップします。
1-3-4.既存顧客から選ばれ続ける
ブランド力を高める4つ目のメリットが「既存顧客から選ばれ続ける」ということです。
ブランド力が高いという状態は既存顧客の目線からは
替えがきかない特別な存在
と映っていることを意味します。
なので、当然ですが、今後もリピートし続けてくれるようになりますし、新商品をリリースした際にも購入してくれる可能性が高まっていきます。
1-3-5.関連分野を中心に、ブランドを拡張させることができる
ブランド力を高める5つ目のメリットが「関連分野を中心に、ブランドを拡張させることができる」ということです。
ブランド力が高まっていくと
- 新規の見込み客から選ばれる
- 既存顧客からリピートやクチコミが起きる
- 相場よりも高い価格でも選ばれる
というような状態を実現していくことができるので、自然と業績は拡大し、事業規模も大きくなっていきます。
そして、何よりもそのブランドのことを「特別な存在」として認識しているファンの人が多くなってくるので、元々メインでやっていた事業と関連する事業を始めたとしても軌道に乗りやすい状態を実現していくことができます。
実際にブランド力がついている企業というのは関連分野に進出しても大きな成功を収めています。
例えば、調理器具ブランドの「バーミキュラ」なんかがそうです。
バーミキュラは今でこそ、様々な調理器具やアイテムを扱うようになっていますが、元々のメイン商品は「鍋」だけでした。
当時の技術では実現不可能とされていた
気密性が高い、鋳物のホーロー加工した鍋
を苦節3年の中で生み出し、素材の栄養素も旨味も逃さない、圧倒的に商品力が高い鍋を完成させ、これが3万円を超えるにもかかわらず、40万個以上売れる大ヒットを記録しました。
その後、バーミキュラは
手料理と、生きよう。
というスローガンの元
- 鍋
- 炊飯器
- フライパン
- その他のキッチンアイテム
などの商品も販売し、どれも多くの人から支持され、右肩上がりで成長を続けています。
2.ブランド力が高い企業事例
では、続いてはブランド力が高い企業の事例について紹介していきたいと思います。
2-1.キーパー技研
最初の事例は「キーパー技研」です。
画像出典:https://keepergiken.co.jp/
キーパー技研は主に「カーコーティング」を取り扱う企業で、このコーティング方法に大きな付加価値があります。
従来のカーコーティングは研磨剤を使い、1日7万円ほどの費用がかかりますが、キーパー技研では研磨剤を使わず、特殊なコーティング剤を塗るだけで、ピカピカになり
雨が降れば降るほど汚れが落ちる
という常識破りなコーティングを提供しています。
しかも、研磨しないので手間が少なく、スピーディに2時間以内で作業が終わり、価格も2万2000円と大変安くなっています。
従来のカーコーティングは高額だったため、一般的ではなかったですが、このキーパー技研のコーティングが登場してからは、多くの人がコーティングを実施するようになりました。
その効果も確かで、顧客満足度も非常に高く、リピート率は85%超え、新規集客数も毎年15%ずつ増えており、東証プライムにも上場しており、「カーコーティング」という分野では圧倒的なブランド力を持っている企業です。
2-2.錦見鋳造
続いての事例は「錦見鋳造」です。
錦見鋳造は「魔法のフライパン」という納品まで2年半待ちの大ヒット商品を作り出した、三重県にある社員数11名の鋳物メーカーです。
画像出典:https://hiroba-magazine.com/
今、フライパンは安いものであればサイズにもよりますが、500円〜700円程度で手に入る時代です。
そんな中で錦見鋳造が製造している魔法のフライパンは最低でも「8800円」するのでフライパンとしては高価格帯の部類に入るわけですが、2022年時点で納品まで2年待ちの商品となっています。
この魔法のフライパンの独自性は、一般的なステンレスや鉄で出来ているのではなく「鉄鋳物」で作られているというところにあります。
鉄鋳物はどの素材よりも熱伝導率が高く、鉄鋳物に含まれる炭素には、遠赤外線効果もあるためこの素材を使い調理器具を使えば、料理が美味しくなることはわかっていましたが、素材として非常に重量があることが課題でした。
鉄鋳物を使う場合、厚さ「5mm」が業界の中での限界値でしたが、その厚さだと2.5kgを超えるので、片手で気軽にフライパンを振る事ができる重量にはなりません。
だから、鉄鋳物を使ったフライパンは業界の中では皆無でした。
錦見鋳造はそこに対する限界に挑み、約10年間、試作を繰り返し、ようやく厚さ「1.5mm」に到達し、重量も850gと普通のステンレス製のフライパンとは変わらないものを生み出す事ができて、商品化に至りました。
2-3.アールシーコア
続いての事例は「アールシーコア」です。
アールシーコアは、住宅用のログハウス「BESS」の販売している国内トップシェアを誇る年商134億円の会社です。
画像出典:https://www.bess.jp/
ログハウスは元々、高価な「別荘用」のものしか存在していませんでした。
それだと需要が限られているため、アールシーコアは、一般住宅として使っても暮らしやすい設計にしたログハウスを開発し、一般住宅として販売しました。
全国に様々工務店やハウスメーカーが一般住宅を建てていますが、「ログハウス」というコンセプトの家を建てている家はほとんどないでしょう。
そもそも建築基準法の関係で1991年までは住宅密集地に建ててはいけなかったので。
だからこそ、木の香りや温もりを感じられ、暖炉があり、別荘のような、BESSの住宅には希少価値があります。
また、今では全国14箇所に「BESS街区」と呼ばれる、BESSの住宅が立ち並ぶエリアも生まれており、
BESSで家を建てた
という共通点からご近所付き合いや交流が自然と生まれるようになっていることも、顧客満足度につながっています。
3.ブランド力を向上させる方法
では、次に具体的にブランド力を向上させる方法について解説していきたいと思います。
3-1.ブランドコンセプトの作成
ブランド力を高めていくための最初のステップはブランドコンセプトの作成になります。
ブランドコンセプトとは
ブランドの価値の方向性を示す概念
です。
ブランド力があるというのは言い換えるなら「希少価値」があるということです。
例えば、先ほど紹介した「魔法のフライパン」を製造する錦見鋳造は相場の10倍以上の価格でも購入したい人が殺到し、納品まで2年待ちとなっているのは
厚さ1.5mmの鋳物のフライパンを製造する技術
をどこの競合他社も持っていないからです。
これが希少価値があるということです。
今はどんな業種業界であっても、同じような商品・サービスを提供している競合他社がごまんといます。
そんな中で、高単価でも多くの人から選ばれるようなブランド力が高いブランドを作るためには
どういう価値の方向性を打ち出せば、希少価値が高いのか?
をまず考えなくてはいけません。
例えば、美容院であっても、ただ単に
プロの美容師が確かな技術を持って、カットやパーマやカラーをしてくれる
だけでは希少価値はないのです。
それはどこの美容院でもやっていることだからです。
そうではなくて
- 30代以上のメンズの男性をカッコいい紳士にプロデュースする美容院
- 人体に有害な薬品を一切使わないオーガニックな美容院
- メイドのコスプレをした女性がカットしてくれる美容院
- 1000円10分でカットが終わる美容院
など、別の方向性を考えてみることが重要です。
これがブランドコンセプトを作成するということです。
先ほども言ったように、今の時代は同じような商品・サービスが溢れています。
見込み客はそんなごまんとある商品・サービスの中から自分に合ったモノを探し出そうとするので、常に
このブランドはどんなブランドなのか?
を頭に描きながら情報を探しています。
美容院ならどんな美容院なのか?整体院ならどんな整体院なのか?工務店ならどんな工務店なのか?といった具合ですね。
普通はこのブランドコンセプトまで作っているところは少ないので、ブランドコンセプトが明確に定まっているだけで
私たちの美容院はこんな美容院です
と顧客に伝えることができるので、顧客の印象に残ることができるので、選ばれる確率が上がります。
ブランドコンセプトの作り方に関しては「価値が伝わる魅力的なブランドコンセプトとは?作り方と事例も徹底解説」という記事でも詳しく解説しているので、今回は簡単にステップだけ解説していきたいと思います。
ブランドコンセプトの作成は
- ターゲットの明確化
- ブランドプロミスの作成
- ブランドストーリーの作成
- 選ばれる理由の明確化
- キーワードを抽出し、キャッチコピーに集約する
という5つの手順を踏みます。
3-1-1.ターゲット設定
最初のステップは、ブランドのターゲットを明確にするということです。
まず、重要なのはターゲットは絞り込む必要があるということです。
たとえ、美容院であっても
髪を切る必要がある全ての人
というターゲット設定は微妙です。
というのも、「髪を切る必要がある全ての人」の中には
- とにかく安く、早く髪型を整えたい
- できるだけ人体に有害なものを使わず、髪の健康のことも考えて、髪を整えてほしい
- 髪型だけでなく、好印象な男性の外見になるためのアドバイスが欲しい
など様々な価値観やニーズを持った人がいるからです。
共通項を洗い出し、そういう人たち全てに響くようなメッセージを伝えようとすると
できるだけリーズナブルな金額で、プロの確かな技術を持って、一人一人にあった好印象な髪型をご提案します
というようなぼんやりとしたメッセージしか打ち出せなくなります。
ぼんやりとしたメッセージしか打ち出せないと、競合他社の中で埋もれることになってしまいます。
ですが、ターゲットを絞るだけで印象は全然変わります。
例えば「とにかく安く、早く髪型を整えたい」という人に絞り込むのであれば
10分の身だしなみ(QBハウス)
というような特定の人に刺さるブランドコンセプトを打ち出すことができます。
もちろん、このブランドコンセプトに価値を感じる人もいれば、そうじゃない人もいます。
これは人によって
髪を整えることにおいて何を大事にしたいのか?
という価値観が違うからです。
だから、まずは
- どんな人に響かせたいのか?
- どんな人に価値を感じてもらいたいのか?
を決めていきましょう。
3-1-2.ブランドプロミスの作成
ターゲットが明確にできたら次にブランドプロミスを作成していきます。
ブランドプロミスとは
私たちのブランドと関わると、こんな未来が待っていることをお約束します
というターゲットの人に行うブランドとしての約束です。
例えば
好印象を持たれる、カッコ良い紳士にプロデュースします
というようなものがブランドプロミスです。
このブランドプロミスが明確でターゲットにとって魅力的だとに決めておくと、
このブランドと関わるとどんな未来が待っているのか?
が想像ができて、見込み客はブランドと積極的に関係を築きたくなります。
なので、これをまずは決めましょう。
3-1-3.ブランドストーリーの作成
そして、次に取り組むべきなのが「ブランドストーリーの作成」です。
これは
なぜ、このブランドがそのブランドプロミスを掲げるのか?
というブランドの存在理由であり、必然性です。
マーケティングコンサルタントのサイモン・シネック氏は、「優れたリーダーはどうやって行動を促すのか」という世界で4000万回以上再生されたTEDトークの動画の中で、ゴールデンサークル理論というものを提唱しています。
彼の理論によると、優れたリーダーや組織と、凡庸なリーダーや組織との違いは、伝え方の違いから生まれると指摘します。
つまり、優れたリーダーは
- Why:なぜ
- How:どのように
- What:何を
という優先順位で伝えるのに対して、
凡庸なリーダーは
- What:何を
- How:どのように
- Why:なぜ
という優先順位で伝えます。
つまり、「何をするのか?」「どのようにするのか?」ではなく、「なぜ、するのか?」という根源的な理由や目的を伝えられた時多くの人は動かされるということです。
だから、ブランドコンセプトにもこの「Why」が含まれているかどうかで完成度が変わってくるので、これを整理するというのがこのステップです。
3-1-4.選ばれる理由の明確化
次の4つ目が「選ばれる理由の明確化」です。
選ばれる理由とは
- 強み
- 独自性
- 実績
の3つです。
見込み客は、同じような価格・内容の商品・サービスが溢れる中で自分にピッタリものを見つけるために
このブランドは具体的に他とは何が違うのか?
ということに常にアンテナを立てています。
重要なのはこのアンテナを立てたときに、具体的に明確に
私たちのブランドは他とはこんなところが違う
ということを言語化して、提示できなければ、違いが認識されずに選ばれません。
例えば、美容院で言うと
- 30代からの大人の男性専門の美容院です
- 国内の利用大会で3年連続で優勝しているスタッフがカットを担当します
- 髪型の提案だけでなく、ファッションの相談も受け付けています
- めざましテレビにも特集されました
というような特徴が箇条書きで羅列されるだけで、違いを認識させることができ、選ばれる可能性が高くなります。
3-1-5.キャッチコピーの作成
そして、最後に上記の4つの素材を集約させて
10分の身だしなみ
吸引力の落ちないただ一つの掃除機
暮らしをかえる鍋
といったように、一つのキャッチコピーとしてまとまった表現を作成していきます。
具体的な作り方としては
- ターゲット
- ブランドプロミス
- ブランドストーリー
- 選ばれる理由
を考えるときに出てきたキーワードを書き出していきます。
例えば
- 10分以内に終わる
- カットのみ
- 料金は1000円
- 整える
- 身だしなみ
など、思いつくままにキーワードを書き出して、それを組み合わせて
10分の身だしなみ
に集約させるというようなイメージですね。
3-2.商品・サービスの設計
では、次に商品・サービスの設計について。
ブランドコンセプトを作成していくと、希少価値があるポジションが明確になる訳ですが、ブランドコンセプトはあくまでも概念であって、それを具体的に実現させていく商品・サービスが必要になります。
例えば、
10分の身だしなみ
と謳っておいて、実際には施術のトータル時間に30分かかるようでは意味がないどころか、新規顧客からのクレームに繋がります。
なので、ブランドコンセプトを新たに作成したのであれば
今の商品・サービスでそれが実現できるのか?
をあらためて問いかける必要があります。
ブランド力を向上させるために重要なことは
- 嘘をつかないこと
- 誠実であること
です。
痛みがほとんどなく、どんな男性でも10回でヒゲ脱毛が完了します
というのであれば、そういう商品・サービスの設計にしないと、リピートはもちろんされませんし、悪い口コミすら書かれます。
なので、商品・サービスの設計は、ぜひ見直してみてください。
3-3.ブランドイメージの設計と反映
ブランドコンセプトを商品・サービスの設計に落とし込むことができたら、顧客は自らが望む結果を手に入れることができるので
商品・サービスを一度購入すれば、ブランドのファンになる
という状態を作り出すことができます。
なので、次のステップとして重要なのは、新しい見込み客に対して商品・サービスを購入してもらうことです。
その際にまずやるべきことというのが「ブランドイメージの設計」です。
商品・サービスを購入してもらうためには、見込み客にブランドの価値の方向性が伝わらなければいけません
たとえ、ブランドコンセプトで
10分の身だしなみ
と作ったとしても、この言葉だけでを伝えても価値が伝わりません。
必要なのはこのブランドコンセプトを
- ロゴ
- WEBサイト
- パッケージ
- SNS
- 広告
- 店舗(外観・内観)
などに落とし込み、見込み客がブランドを認知したときにブランドの価値を理解できるような仕組みを作ることです。
ブランドイメージの設計とは、上記のクリエイティブを作成することを通じて、ブランドを認知したときに見込み客の頭の中で形成されるブランドに対する印象を形成する作業です。
画像出典:https://www.nikon-image.com/
具体的なブランドイメージの設計については「ブランドイメージとは?ブランド価値を向上させる戦略と事例を徹底解説」で、詳しく解説しているので、興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
3-4.認知拡大の仕組みづくり
ブランドのイメージ設計までができれば、あとは認知してもらえれば、商品・サービスを購入してもらえるようになります。
なので、次に重要なステップとしては
- WEBメディア
- 広告
- PR
という3つの手法を使って、ブランドの認知を拡大していくことです。
3-4-1.WEBメディアによるブランドの認知拡大
WEBメディアとは
- 検索:SEO対策、MEO対策
- SNS:Twitter、Facebook、Instagram、TikTok、Youtube
のようなWEB上で無料で発信することができるメディアのことです。
SEO対策
SEO対策とは、見込み客が検索しそうなテーマでブログ記事を書いて、GoogleやYahoo!といったWEB検索からアクセスを集めていき、認知を拡大させる施策のことです。
例えば、私の場合であれば、顧客になる可能性があるのはブランディングに興味・関心がある経営者です。
なので、その人たちに向けて、ブログ記事を執筆しているわけですが、これまで執筆してきた記事の中で「ブランディング 成功事例」というキーワードで検索したときに検索結果の1位に表示されているブログ記事があります。
このブログの1記事だけで今、月間2000アクセスほどあるのですが、この2000アクセスは
ブランディングの成功事例を知りたい
という見込み客のアクセスになるので、非常に商品・サービスの申し込みに繋がる可能性が高くなります。
また、書いたブログ記事というのは検索結果の上位に表示され続けている限り、アクセスを集め続けてくれます。
私のこのブランディングの成功事例について書いたブログ記事は約2年前に書かれたものですが、一度公開してから何の手も加えておらず、放置したままですが、アクセスを集め続けてくれています。
このコンテンツの資産性の高さもSEO対策の魅力になります。
MEO対策
続いて「MEO対策」について。
これもSEO対策と同様に検索から認知を拡大していく方法ですが、MEO対策の場合はブログではなく
- Googleマップ
- Yahoo!マップ
を活用して、「地域名 業種名」で検索結果の上位表示を目指していきます。
特にこれは地域密着型の店舗経営をされている方は活用しておきたい施策になります。
例えば、現在、Googleマップで「表参道 美容院」と検索すると、広告や普通の検索結果以外に、このように1ページ目の上部に、表参道の美容院が出てきます。
仮に今、表参道で美容院をやっているお店が、自分たちの店舗情報をこの上位3枠の中に入れることができれば、どうなるでしょうか?
当然ですが、「表参道 美容院」と調べてくる人たちは、表参道にある美容院を探している人なので、非常に来店可能性が高い人にアプローチできることになります。
この上位3枠に入るための施策をやっていくことがMEO対策です。
SNS
代表的なSNSは
- TikTok
- YouTube
などがありますが、基本的にはどのメディアにも、発信者とフォロワーという関係性があり、そこでコンテンツ発信(テキスト or 画像 or 動画)をすることで、ブランドの認知度の拡大と関係性の構築をしていくことになります。
どのSNSでも発信者のコンテンツに対する
- いいね
- コメント
- シェア
- 視聴時間
などのリアクションで評価点が決まり、評価点が高いコンテンツがそのSNS内で拡散していきます。
SEO対策やMEO対策との大きな違いは、コンテンツが資産になりにくいということです。
基本的には、コンテンツを配信して時間が経つにつれて、コンテンツの影響力は下がってくるので、持続的な発信が求められていきます。
また、それぞれのSNSによって
- コンテンツ形式
- ユーザー層
- 成功ノウハウ
- 攻略難易度
などは違うので、まずは自分の業界にあったSNSを1つでも良いので選ぶことが大切です。
この辺りのメディア選定に関しては「ブランディングとは?正しい意味と実行4ステップを完全解説」でも、詳しく解説しているので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
また、最近の傾向としては、どのSNSでも発信者が増えており、攻略の難易度が年々上がっていることには注意が必要です。
例えば、Youtubeだと2018年以前は、素人が適当に撮った動画をアップしても、数千回・数万回再生されていたので、一人の運営でも十分に成果が出ていました。
ですが、今やお金と労力を大量に投じて、本気で運営しているチャンネルがどのジャンルでも増えてきて、出演者の背景には、放送作家・動画編集・撮影などのプロがついていて、TV番組と遜色のないクオリティの動画が毎日のようにアップされているのが実情です。
なので、本気でSNSを攻略したいのであれば、SNS運用を専門とするコンサルティング会社と提携するなどした方が得策です。
ポイントは
- アドバイスをもらうだけ
- ノウハウを教えてもらうだけ
では、成果は出にくいことは覚悟した方が良いでしょう。
というのも、ノウハウややり方を教えてもらっても、コンテンツ制作が上手くできなくて、挫折するパターンも数多くあるからです。
なので、短期間で本当に成果を上げたいのであれば、コンテンツの編集までしっかりと請け負ってくれる会社を選びましょう。
月30〜50万円ほどのコストはかかるかと思いますが、しっかり回収できる見込みの商材であれば、投資する価値は十分にあると思います。
また、教材や短期講座などで、ノウハウだけを学んで、自分で運用するという方法も考えられますが、ほとんどの場合、挫折してしまうので、あまりお勧めはしません。
3-4-2.広告による認知の拡大
無料のWEBメディアによる発信の効果が現れるまでには、数ヶ月〜1年ほどかかる場合があるので、併用して利用したいのが、
- WEB広告
- ポータルサイト
- チラシ
- DM
- 営業代行
といった広告によるブランドの認知拡大です。
広告の最大のメリットは、認知させるまでの時間が早いことです。
広告費さえ払えば、業界最大手と同じ位置に自分のブランドを露出させることができるので、とにかく売上が上がるまでのスピードが速いです。
ただし、広告は入札制であり
この市場は儲かる
と気づいたプレイヤーが多ければ多いほど、コストパフォーマンスが落ちる可能性があるということです。
特にそれが顕著なのが、WEB広告です。
WEB広告はどの業界も出稿するプレイヤーが増えているため、全体的にコストパフォーマンスが悪くなっている傾向にあります。
例えば、B to Bの経営者のリストを獲得する際のCPAは
- 〜2018年:1000円〜3000円
- 2023年:1万円〜1万5000円
に上がっています。
また、それに伴って、アドフラウドという不正クリックも横行するようになっています。
これは資金力がある大手企業が人を雇い、競合他社の広告に対して、意図的なクリックを発生させ、広告単価を向上させるという手法です。
日本ではこのアドフラウドを規制する法律がないため、野放しになっています。
これは店舗予約や資料請求の広告でも横行していて、架空の個人情報が入力され、売上に繋がらないCVだけが増えていっています。
なので、理想的なのは広告に依存しなくても、認知度を向上させる仕組みを作ることです。
広告といっても、WEB広告以外にも様々な方法があり、業種業界や扱っている商品・サービスによっても有効な手段は変わってくるので、見込みの費用対効果を計算した上で、最適な手段を取る必要があります。
3-4-3.PR
そして、ブランドの認知度を拡大する3つ目の方法が「PR」です。
PRとは
- テレビ
- 新聞
- 雑誌
- ラジオ
などのマスメディアに自身のブランドを掲載してもらったり、経営者自身が出版することで認知度の拡大を狙っていく施策になります。
PRは長期施策にはなりますが、ブランドに対する
- 認知度
- 信用度
の桁が変わるので、ぜひ取り組みたい施策です。
認知度に関しても、例えば視聴率5%のテレビ番組に取り上げられれば、それだけで500~600万人にアプローチできることとなり、WEBメディアや広告の比ではありません。
たった1回のテレビ放送によって、繁盛店に変わったというお店も非常に多いです。
また、信用度に関しても
- 日経プレジデントに連載を持ち、著書がAmazonビジネス書部門ランキング第1位を獲得した経営コンサルタント
- 10年のキャリアを持つ経営コンサルタント
では、初めて相手に与える信用度合いが違います。
また、PRは、広告やWEBメディアと掛け合わせることで相乗効果も生まれます。
PRで獲得したメディア掲載実績を広告やWEBメディア運用に活用すれば、成約率は大きく変わるので、長期的にはこの3つに取り組める体制を作っていくのが良いでしょう。
3-5.ブランドロイヤルティを向上させる仕組みづくり
では、次にブランドロイヤルティを向上させる仕組みづくりについて。
ブランドロイヤルティが高いと、既存顧客がリピートし続け、口コミも広げていくれるようになるので、認知度だけでなく、この指標が高いことも重要です。
ブランドロイヤルティを向上させるポイントは
- ブランドプロミスの設計と順守
- 既存顧客コミュニティの構築
という2つのアクションが重要になります。
3-5-1.ブランドプロミスの設計と順守
まず、ブランドロイヤルティを高めるために重要になるのは、ブランドプロミスの設計と順守です。
ブランドプロミスとは、ブランドとして顧客に対して行う約束事であり、これをしっかりと守り続けるからこそブランドロイヤルティは高まります。
例えば、ブランドプロミスが
白砂糖・乳製品・乳化剤・保存料・着色料・化学調味料・人工甘味料などを一切使わない、誰もが安心して食べられるチョコレートを提供します
というものだったとします。
これまでアレルギーで食べられなかった子どもも安心して食べることができるオーガニックなチョコレートを提供し続けることができれば、ブランドロイヤルティは高まり、リピート率や口コミが増えていきます。
ですが、このチョコレートブランドがいきなり
材料費高騰のため、今月から白砂糖・乳製品・乳化剤・保存料・着色料・化学調味料・人工甘味料も使用します
という宣言をしたら、既存顧客は一気に離れていきます。
ブランドのファンは、ブランドプロミスに魅せられて、ファンになるので、それを裏切ってしまってはいけないということが大前提です。
3-5-2.既存顧客コミュニティの構築
ブランド・ロイヤルティを高めるために、既存顧客と接触を持ち、関係性を深められる機会を作ることは非常に有効です。
結局のところ
あなたのブランドだから買いたい
という替えの効かない理由で選ばれるようになれば、自動的に既存顧客から選ばれるようになるからです。
人は商品・サービスの品質が同じであれば、知らない他人が運営するブランドよりも、知り合いが運営するブランドを選びます。
なので、既存顧客と継続的に接点を持ち、関係性を縮めることができる仕組みを作ることが重要になります。
この辺りのことは「ブランドロイヤルティとは?高めるメリットや方法を成功事例から解説」でも詳しく解説しているので、興味がある方は併せてご覧ください。
3-6.熱量が高い組織を作る方法
冒頭にもお伝えしましたが、ブランド力の土台となるのは
そのブランドに関わる人がどれだけ本気でブランドに向き合っているのか?
という熱量です。
この熱量が低ければ、どれだけコンセプトやストーリーを作り、認知度を高めて、商品・サービスを作ったとしても、顧客との接点でボロが出てしまってブランド力は下がってしまいます。
また、このメンバーの熱量に関しては、
このブランドのファンで、もっと多くの人に広めたいと思っています!
という熱量が高いメンバーを採用すればいいと言うわけではなく、その組織に入ったら、誰もが自然と意欲や働きがいを実感できるような組織づくりを行っていくことが重要になってきます。
この組織づくりに関しては「インナーブランディングとは?重要性や方法を豊富な事例から徹底解説」で詳しく解説をしているので、興味がある方はぜひご覧ください。
4.ブランド力を向上させたいと思っているすべての人へ
今回の記事では、ブランド力の基礎知識や事例、ブランド力を高める方法を様々な角度でお伝えしました。
ぜひ、今回の記事を読んで、ブランド力を高めるきっかけにしていただけると幸いです。
また、こういったブランディングに関して、もっと深く学んで実践していきたいと思われた方は、私の公式LINEアカウントで配信されている無料の動画講座をご覧ください。
この動画講座では、
- 高単価でも競合が増えても選ばれ続けるNo.1ブランドの作り方
- 広告に依存しない安定的な集客の仕組みの作り方
- 商品力は競合よりも高いはずなのに選ばれない理由
などを解説しています。
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